大国主神の子、事代主命を祀る「美保神社」@島根



■ 大国主神の子「事代主命」と大国主神の后「三穂津姫命」が御祭神


美保神社の御祭神は、大国主神(オオクニヌシ)の息子、事代主命(コトシロヌシノカミ)と大国主神の后、三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)。


大国主神の息子と后が御祭神ですが、コトシロヌシを生んだのがミホツヒメではないので、この二人は実の親子ではなく、義理の親子になります。それなのに一緒に祀られているのも不思議な感じです。しかも、ここの地名にもなっている「美保」は三穂津姫命の「三穂」からきている、とのことなので不思議な関係です。


コトシロヌシと言えば、国譲りのとき父のオオクニヌシに判断を委ねられ、タケミカヅチとの交渉に素直に応じ、国譲りを承諾した神様です。


神門

■ 事代主命えびす様の総本宮


美保神社の創建の由緒は不詳のようですが、天平5年(733)編纂の「出雲国風土記」に社名が記されており、遅くともその時期には「社」が存在していたことがわかる古社です。


美保神社は、事代主神を祠る「えびす社」3,385社の総本宮です。


七福神の一つ恵比寿様は、七福神の中でも唯一の日本の神様ということで人気ですが、その由来は諸説あり、その一つがコトシロヌシ。その事代主神系えびす様を祀る「えびす社」の総本宮が美保神社になります。


コトシロヌシの父、オオクニヌシは大黒天様と神仏習合されているので、出雲大社とあわせて「出雲のえびすだいこく」と呼ばれ、近世頃から「大社(出雲大社)だけでは片詣り」と言われるようになり、出雲大社とともに参拝する人が増えたそうです。



拝殿

■ 事代主命と皇室の関係


コトシロヌシの娘が初代天皇・神武天皇の皇后になっているので、神武天皇の岳父になります。さらに、別の娘が第2代綏靖天皇の皇后、曾孫娘が第3代安寧天皇の皇后になっているので、皇室との縁が深いと言えます。この結婚も国譲りと関係あるのかもしれません。



拝殿

事代主命をお祀りしている右殿

本殿

本殿

青石畳通り

美保神社は小さな漁港、美保関の港にあります。神社のすぐ近くには古い町並みの「青石畳通り」があり、石畳でできた江戸時代の参拝道の遺構で、未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選に認定されています。


<美保神社>

【住所】島根県松江市美保関町美保関608

【電話】0852-73-0506

【サイト】http://mihojinja.or.jp/