光明皇后がモデル秘仏・十一面観音「法華寺」@奈良


奈良県奈良市にある「法華寺」。 聖武天皇の妻・光明皇后の発願により、父である藤原不比等の邸宅跡に総国分尼寺として、745年に創建。

ちなみに、聖武天皇の発願により日本総国分寺として創建されたのが「東大寺」です。

法華寺は、歴代、皇室・公家の姫君が住職をお務めになる尼門跡寺院で、格式あるお寺です。

平成25年に、現在の住職(もちろん女性)が皇室・公家以外の出身で初めて就任され、話題になりました。

光明皇后も皇族以外で初めて皇后になられた方なので、あっているのかもしれません。

門跡寺院=皇族・公家が住職を務める寺院のこと。

光明皇后は、病弱だった夫の聖武天皇と同様に深く仏教に帰依し、社会福祉の先駆者としても知られ、今の病院にあたる施薬院の建立、貧窮者や孤児のための悲田院などを設置しました。

また、容貌が光り輝くような美しさだったと言われ、御本尊の十一面観音立像は光明皇后がモデルであるとも伝えられています。

本堂(重文) 豊臣秀頼と母の淀殿の寄進によって本堂が再建

御本尊の十一面観音立像(国宝)

次回の御開帳:2018年10月25日〜11月10日

唇に朱色が残り、木肌が美しく見え、艶かしい姿・表情、光背が独特なことが特徴的。本当に美しくて、思わず溜息が出ます。好きな仏像の一つ。

名勝庭園

名勝庭園

蛇足です。「聖徳太子はいなかった説」がありますが、「厩戸皇子は確かに存在したが、いわゆる偉人の聖徳太子は捏造されたものだ!」というものですが、その太子信仰を作ったのが光明皇后だという説もあるそうです。

さらに蛇足。光明皇后の娘の称徳天皇と、日本三悪人の一人、怪僧・道鏡との乱れた関係はよく知られる話ですが、今は研究が進んで、道鏡はそこまで悪い僧ではなく、称徳天皇とも恋仲ではなかった、というのです!!びっくり!本当かな。

むしろ、光明皇后と甥にあたる藤原仲麻呂との仲の方が怪しいというのです。

出口治明氏の「0から学ぶ「日本史」講義 古代篇」より。

仲麻呂が光明皇后の信任が厚かったのは事実だろうし、夫の聖武天皇は病気がちで頼りない、となったら・・・

でも、聖武天皇との仲はよく、聖武天皇の崩御後は悲しみ、聖武天皇の愛した宝物などを正倉院に納めた、という話も有名ですし、個人的には疑わしい話と思いますが、仲麻呂は称徳天皇との仲も怪しいという説もあり、昔は政局と絡んで奔放で乱れてましたら、どうなんでしょう。

パンフレット

法華寺・海龍王寺・不退寺は「佐保路の三観音」と呼ばれ、美しい観音様がいらっしゃいます。 法華寺から海龍王寺までは徒歩5分、不退寺までは徒歩15分ほどなので、一緒に回るのをオススメします。

法華寺と海龍王寺の十一面観音像は秘仏なので、御開帳のスケジュールは確認しましょう。

海龍王寺の記事 https://www.asami-w.com/single-post/kairyuouji

不退寺の記事 https://www.asami-w.com/single-post/futaiji

<法華寺> 【住所】奈良県奈良市法華寺町882 【電話】0742-33-2261 【時間】9:00~17:00 【拝観料】500円、御本尊御開帳 700円 【サイト】http://www.hokkeji-nara.jp/

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