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年に2日だけ開扉される「東大寺・俊乗堂」@奈良



奈良県奈良市にある「東大寺・俊乗堂(しゅんじょうどう)」。


普段は非公開ですが、年に2日、7月5日(俊乗忌)、12月16日(良弁忌)のみ開扉されます。堂の中央には秘仏・重源(ちょうげん)上人坐像が安置されています。


重源上人坐像は、重源の菩提を弔うために、弟子等が造立したと伝えられています。

作者は不明ですが、その優れた写実性や、鎌倉初期の仏師達の活動の中心地であった東大寺と重源との関係から、康慶一派の一流の仏師によるものだろうと推測されています。

康慶は運慶の父です。



重源上人

保安2年(1121)京都生まれ。

13歳で醍醐寺に入って密教を学び、仁安2年(1167)入宋し、翌年帰国。治承4年(1181)平重衡の南都焼討により東大寺の大部分の伽藍が焼失したが、翌年60歳を過ぎた重源が東大寺の大勧進職に任ぜられ、10数年の歳月をかけて東大寺の再興を成し遂げた。

再建の功により大和尚の号を受け、健永元年(1206)86歳で入滅した。




写真は数年前の12月16日(良弁忌)の時のもの。


重源上人坐像(国宝・鎌倉時代)パンフレットより


俊乗堂の横にある鐘楼(国宝)


現在の鐘楼は、重源上人のあとを継いで東大寺の大勧進となられた栄西禅師が鎌倉時代(1207~10年)に再建。


梵鐘(国宝)


知恩院(京都)の梵鐘、方広寺(京都)の梵鐘とともに「日本三大名鐘」の一つに数えられています。


 

<東大寺・俊乗堂>

【住所】奈良県奈良市雑司町406-1

【電話】0742-22-5511

【時間】9:00〜16:00

【拝観料】500円 ※7月5日と12月16日のみ

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