
「天の岩戸」が飛来して誕生したと伝わる戸隠山を中心に開山された「戸隠神社」。
「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々を御祭神として祀られています。
古事記めぐりしている者としては、必ず行きたい場所。
最近、九州の高千穂に行って来たばかりなので、その流れで行けたのはよかったです。
戸隠神社は、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなり、創建2000年余りと伝わる歴史ある神社。
五社すべてを巡る「五社めぐり」がオススメされているので、まずは御本社である奥社から巡ります。
■ 戸隠神社・奥社

奥社参道は一般車両が進入禁止なので、鳥居がある通り沿いの有料駐車場(600円)に停めて歩きます。
奥社への参道は片道40分! しかも最初は緩やかな上り坂ですが、徐々に厳しくなり、最後の方は急な階段が続きます。
完全なトレッキングなので、歩きやすい服装と水の携帯は必須です!

大杉に囲まれた参道


中間地点の随神門
この辺りは、まだまだ余裕。


さらに続く杉並木の参道


奥社に到着。
ある程度、覚悟はしてましたが、これほどまでの山歩きとは思っていなかったので、かなり疲れました。

奥社の御祭神:天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
天照大神が天の岩屋にお隠れになった時、無双の神力をもって天の岩戸を開いた神様。 開運、心願成就、五穀豊熟、スポーツ必勝などのご利益があります。
■ 戸隠神社・九頭龍社

九頭龍社は奥社の隣、一段下がった場所にあります。
九頭龍社の御祭神:九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)
ご鎮座の年月不詳ですが、奥社の天手力雄命が奉斎される以前に地主神として奉斎されたそうです。
水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結びの神。



ふと空を見上げると、なんとなく雲が龍に見えてきました。
たくさん歩いたので、疲労と爽涼感に包まれ、迎え入れていただいている感覚に陥ります。
お参りを済ませ、来た道、奥社参道を戻ります。
■ 戸隠神社・中社

中社は奥社と違って、駐車場(無料)がすぐ近くにあるので、大変助かりました。この時点で、かなり足がガクガクしてたので笑

樹齢800年を超える三本杉



中社の御祭神:天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
天照大神が天の岩屋にお隠れになった時、岩戸神楽(太々神楽)を創案し、岩戸を開くきっかけを作られた神様。
学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全のご利益があります。

社殿のすぐ横というか奥に滝があります。珍しいなと思いました。
マイナスイオンが溢れていて、ここだけ涼しかったです。

社殿の天井には河鍋暁斎によって描かれた「龍の天井絵」があるそうですが、中に入れなかったので、見れませんでした。残念。

樹齢700年を超えるご神木
■ 戸隠神社・火之御子社


火之御子社の御祭神:天鈿女命(あめのうずめのみこと)
天照大神が天の岩屋にお隠れになった時、岩戸の前で舞われた神様。
舞楽芸能の神、縁結びの神、火防の神。
駐車場は3台分しかありません。停められない時は、ちょっと先の宝光社に停めて歩くのもいいかもしれません。
■ 戸隠神社・宝光社

最後にまた長い階段きたー!
覚悟を決めて上ります。270段。



宝光社の御祭神:天表春命(あめのうわはるのみこと)
中社の祭神である天八意思兼命の子。
開拓・学問技芸・裁縫の神、安産の神、女性や子供の守り神様。


階段の横に女坂と呼ばれる坂道があります。
間にお昼休憩(なんと言っても戸隠そば!)を入れて、五社めぐりは半日くらいかかりますね。
心地よい 疲労感つれて 帰路に就く。
<戸隠神社> 【住所】長野県長野市戸隠3506(中社) 【電話】026-254-2001 【時間】9:00〜17:00 【駐車場】あり 【サイト】http://www.togakushi-jinja.jp/
Comments