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大きな石仏の不動明王「大岩山 日石寺」@富山

  • 執筆者の写真: Asami
    Asami
  • 2017年3月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年4月27日


■ 古くから立山の山岳信仰として厚く信仰を集める

富山県中新川郡上市町にある大岩山 日石寺(おおいわさん にっせきじ)。

神亀2年(725年)に、行基によって創建と伝わっています。

古くから立山の山岳信仰の一端として寺運も隆盛し、最盛期には21社60坊を抱える大寺として名を馳せました。

■ 大岩山 日石寺の御本尊 大岩日石寺磨崖仏

御本尊である大岩日石寺磨崖仏(国指定重要文化財)は不動明王像、二童子像(矜羯羅童子像・制咤迦童子像)、阿弥陀如来像、僧形像の5体で構成。

不動明王像(像高313.5センチ)と二童子像(像高214センチ)は行基が自ら彫り込んだと伝わります。実際は平安時代末期作。

本堂。この中に大岩日石寺磨崖仏がいらっしゃいます。

■ 富山県最古の三重の塔

弘化2年(1845年)に建てられた富山県最古の木造三重の塔です。

特色としては、まわりに壁がなく中が丸見えです。これは、建造時に財政難に陥り壁を省略したもののようです。

■ 元禄年間に建てられた山門

三間一戸、入母屋、桟瓦葺き、楼門形式、上層部には高欄を回し、下層部の両側には仁王像が安置されています。

■ 夫婦円満、家内安全、縁結びの象徴「夫婦岩 」

上層部が二つに分かれている大岩を仲むつまじく夫婦が寄り添うように見えることから「夫婦岩(めおといわ)」と呼ばれ、「夫婦円満、家内安全、縁結び」の象徴、神が宿る場所として祭られています。

■ 自分の干支の滝を探そう「十二支滝」

龍頭の頭上には12支の本尊が安置されています。

自分の干支の滝の下で滝行します。

■ 地、水、火、風、空、識の滝行「六本滝」

六大(地、水、火、風、空、識)を型どった6つの蛇口から流れる滝に打たれることにより、六欲煩悩を洗い落とすことができます。 六本滝は心身を清めて不動尊を参拝するために造られた滝です。

■ 富山の名水にも選ばれている御霊水「藤水」

富山の名水にも選ばれている「大岩山日石寺の藤水」として知られ、人気を集めています。科学的にも硼酸分が含まれていることが証明されています。

昔から、大岩の不動さんは目の病気に効くといわれ、眼病が治った話は数多く伝えられています。

■ 百段坂を上ると、食事処や旅館が建ち並ぶ門前街

大岩山日石寺の百段坂沿いにはお食事処や旅館が建ち並んでいます。

そうめん、ところ天、山菜や川魚などがいただけます。 中でも「そうめん」が有名で、「そうめん」と言えば大岩山日石寺と言われるくらいです。

■ 阿覚窟

明治30年、一覚和尚により造立されました。

中には弘法大師が御安置されています。

<大岩山 日石寺>

【住所】富山県中新川郡上市町大岩163 【電話】076-472-2301

【宗派】真言密宗 【拝観料】無料

【駐車場】あり

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