奈良県奈良市にある「興福寺」。
「古都奈良の文化財」として、東大寺や春日大社などと共に世界遺産に登録されています。
興福寺は、国宝の仏像を日本一多く所有している寺院です。
「彫刻」カテゴリーで国宝指定されている作品は全国で全136件。その中で興福寺所有の仏像は18件で、全国1位です。2位は法隆寺の17件。※2020年1月時点
興福寺境内の東金堂・中金堂・北円堂・南円堂にそれぞれ国宝の仏像が安置されていますが、多数の仏像・文化財を展示している「国宝館」がなんと言っても見応えがあります。
工事中の中金堂の見学会で、屋根の足場から撮影した東金堂と五重塔。
左手奥に見えるのが山焼きで知られる若草山。その手前に木で隠れている建物が国宝館。
阿修羅像(国宝・奈良時代)像高153.4cm
数ある仏像の中でも人気No.1といっていい「阿修羅像」。
線の細い美少年で、その微妙な表情。女性人気もうなずけます。
乾漆八部衆立像(はちぶしゅうりゅうぞう)の一つ。阿修羅像ばかり注目されがちですが、他の八部衆像も素敵なので、ぜひ。
木造天燈鬼・龍燈鬼立像(国宝・鎌倉時代)78.2cm、77.8cm
天燈鬼(てんとうき)と龍燈鬼(りゅうとうき)。
通常、邪鬼は四天王像などに踏みつぶされ、仏法を犯す邪神として表現されますが、それを単独で立ち上がらせ、仏前を照す役目を与えた珍しい姿をしています。
そのユーモラスさ躍動感が人気です。運慶の三男、康弁作。
板彫十二神将立像(国宝・平安時代)
厚さ3cmほどのヒノキ平板から彫り出した十二面のレリーフ。
個人的に大好きな十二神将立像です。精巧とユーモラスが絶妙。
<法相宗大本山 興福寺・国宝館>
【住所】奈良県奈良市登大路町48
【電話】0742-22-7755
【時間】9:00〜17:00
【拝観料】大人700円/高校生・中学生600円/小学生300円
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