
飛騨千光寺は、第16代天皇・仁徳天皇の御代、今から1600年以上前に飛騨の豪族・両面宿儺(りょうめんすくな)が開山し、約1200年前に真如親王(弘法大師の十大弟子の一人)が仏教寺院として建立された古刹です。
両面宿儺とは、仁徳天皇の時代に飛騨に現れたとされる異形の人、鬼神。前後2つの顔を持ち、4本の手で武器を操り、4本の足で走ることができる。「日本書紀」において武振熊命に討たれた凶賊とされる一方で、岐阜県の在地伝承では毒龍退治や寺院の開基となった豪族であるとの逸話も残されている。

円空さんが54歳の頃、当時の住職と意気投合し、数年間こちらに滞在したそうです。
円空仏を多く所蔵しているお寺としても知られています。



本堂


極楽門


円空仏寺宝館
円空上人は、江戸時代(1632年~1695年)の僧で、岐阜県羽島市生まれ。寺院には所属せず、旅の中で人々と触れ合いながら修行を重ね、生涯に12万体の仏像を彫刻しました。
こちらの円空仏寺宝館では「両面宿儺坐像」、「三十三観音像」をはじめ、64体の円空仏が安置されています。特に「両面宿儺坐像」は、円空仏の特徴と素晴らしさが凝縮された代表作の一つではないでしょうか。私も大好きです。

両面宿儺坐像
<飛騨千光寺・円空仏寺宝館>
【住所】岐阜県高山市丹生川町下保1553
【電話】0577-78-1021
【時間】9:00~17:00
【入館料】大人500円/高校生200円/小中学生100円
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