秘仏の千手観音菩薩立像「法性寺」@京都



京都市東山区にある「法性寺(ほうしょうじ)」。浄土宗西山禅林寺派の尼寺です。


法性寺は、延長2年(924)に藤原忠平が建立した藤原家の氏寺(旧法性寺)があった所で、現在はこじんまりとした小さな寺院ですが、かつては藤原家の氏寺として栄え、広大な寺域に大伽藍を構え、現在の東福寺や泉湧寺、さらには東山にまで及ぶほど広大であったという古刹です。


現在の法性寺は明治維新以後、旧名を継いで再建されたもので、本堂に安置される千手観世音菩薩立像(国宝)は、旧法性寺の潅頂堂(かんちょうどう)の本尊と伝えられています。



法性寺の寺名は、菅原道真の怨霊を鎮めたとされる天台宗13世座主・法性坊尊意(886~940)から取られた、といわれています。


法性寺の千手観世音菩薩立像は、普段非公開です。特別公開情報は各観光サイトでご確認ください。


本尊・千手観音菩薩立像(国宝)

平安時代作、桜材の一木造り、像高109.7cm


藤原忠平が延長年間(923年~931年)頃に春日仏師に造らせたと伝わります。

藤原忠通が難病にかかった際に、祈祷すると数日で回復したことから、以来「厄除観世音」として知られています。


正面と左右の憤怒面・菩薩面、その頭上に24面を頂き、計27面の珍しいお姿で、これは当寺と清水寺奥の院の本尊(秘仏)だけにみられる稀有な存在だそうです。


藤原忠平(880〜949)

平安時代前期〜中期の公卿。藤原基経の四男。

朱雀天皇の時に摂政、次いで関白に任じられる。以後、村上天皇の初期まで長く政権の座にあった。


藤原忠通(1097〜1164)

平安時代後期〜末期の公卿。藤原北家、関白・藤原忠実の次男。

官位は従一位・摂政 関白・太政大臣。通称は法性寺関白。



特別公開時でも間近で拝観することはできず、室内もやや暗かったので、写真のようにハッキリとしたお姿を拝見することはできなかったと記憶しています。


<法性寺> 

【住所】京都府京都市東山区本町16-307

【電話】075-541-8767

【時間】要予約

【拝観料】志納

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