滋賀県長浜市にある「医王寺(いおうじ)」。
医王寺創建の詳細は不明ですが、鎌倉時代に当地出身の僧・専暁(せんぎょう)が御本尊に薬師如来を安置したのが始まりとされています。
現在の御本尊・十一面観音立像の由来についても不明のようで、元々当寺に安置されていたものではなく、明治20年頃に当寺の僧・栄観が長浜の古物商から買い求め、安置したのが始まりだそうです。
現在は無住の寺となり、集落の方が交代でお世話をされています。ですので、拝観時は事前予約が必要です。
※令和3年度の拝観は休止されているようです。
本尊・十一面観音立像(重要文化財)
平安時代作、楠材一木造り、高さ152cm
井上靖の小説「星と祭」で「村の乙女の観音さん」と称された医王寺の十一面観音立像。
素朴ながらも凛として美しい観音様です。
石道寺、医王寺の拝観後に「星と祭」を購入したのですが、積読状態になっていることを思い出しました。そろそろ読みたい、読まないと。
医王寺はこの集落の方々で管理されているお寺なので、常に開いているわけではありません。私も電話で事前予約してから伺いました。※令和3年度は拝観休止
指定した日時に向かうと、お堂の前で地元の方が待っておられて、私の為だけにお堂の鍵を開けてくださり、とても恐縮した記憶があります。
一通り説明を受けた後、間近で十一面観音立像様と対面することができます。
<医王寺>
【住所】滋賀県長浜市木之本町大見
【電話】0749-65-6521(長浜観光協会)
【時間】要予約 ※令和3年度は拝観休止
【拝観料】300円
【駐車場】あり
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