
富山県富山市にある「富山県埋蔵文化財センター」。
呉羽山公園の近く、富山県立図書館の前にあります。
埋蔵文化財の保存と活用をはかるために、昭和52年に開館。
県内遺跡の発掘調査によって得られた旧石器時代から近世までの出土品など、40000箱以上にのぼる出土品が収蔵されているそうです。

今回、なぜ「富山県埋蔵文化財センター」に訪れたかというと、土偶の新説で話題の本「土偶を読む」を読みまして。それがとっても面白く、今まで興味がなかった土偶にそそられ、同じ著者の「土偶を読む図鑑」も立て続けに読んだところ、富山市の長山遺跡のことがチラリと載っていて、その長山遺跡から発掘された土偶が「富山県埋蔵文化財センター」で展示されているらしいということを知り、ちょっと行ってみよう、と来たわけです。

土偶を読む―130年間解かれなかった縄文神話の謎
竹倉 史人 (著)

土偶を読む図鑑
竹倉 史人 (著)

富山県埋蔵文化財センターの前の道。同じエリアに図書館や公文書館、弓道場があるようで、広くて静かでいい場所です。



展示エリアに入ってすぐに、長山遺跡の土偶がありました。
これか〜と思って近づいてみても、これが本に載っていた「河童形土偶」なのか?初心者すぎてよく分かりませんでした。

左:長山遺跡 土偶 縄文時代中期。長さ12.5cm、幅7.3cm、重さ152.5g
右:長山遺跡 土偶 縄文時代中期。頭~胸部 長さ12.5cm、幅17.1cm、重さ595g

富山県埋蔵文化財センターの土偶はこれくらいでした。あとは土器が多かったです。
本のおかげで、有名な土偶をぜひとも観たい!欲が湧いてきているので、忘れないように所蔵場所をメモしておきます。現在、国宝の土偶は全部で5体。

土偶 縄文のビーナス(国宝)
茅野市尖石縄文考古館 所蔵

土偶 仮面の女神(国宝)
茅野市尖石縄文考古館 所蔵

土偶 茅空(国宝)
函館市縄文文化交流センター 所蔵

合掌土偶(国宝)
八戸市埋蔵文化財センター 所蔵

土偶 縄文の女神(国宝)
山形県立博物館 所蔵

遮光器土偶(重要文化財)
青森県亀ヶ岡遺跡出土
東京国立博物館 保管

ハート形土偶(重要文化財)
群馬県郷原遺跡出土
東京国立博物館 保管

みみずく土偶(重要文化財)
埼玉県鴻巣市滝馬室出土
東京国立博物館 保管
この熱が冷めないうちに、少しずつでも会いに行きたいです。
<富山県埋蔵文化財センター>
【住所】富山県富山市茶屋町206-3
【電話】076-434-2814
【時間】9:00〜17:00
【休館日】金曜日
【入館料】無料