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飛鳥時代の謎の石造物「酒船石」@奈良



奈良県明日香村にある「酒船石(さかふねいし)」。明日香を代表する「謎の石造物」のひとつです。


長方形の巨大な花崗岩、平らに加工された上面に円、隅丸方形、楕円の窪み、それらを直線で溝が結ぶ不思議な模様が彫られています。


酒造りに用いたと伝わることから「酒船石」と呼ばれていますが、用途はいまだにわかっておらず、謎のままです。



酒船石がある丘への入口。




階段を上った先も竹藪の道が続きます。古代ミステリーの舞台にピッタリな、人里離れた静かな場所で、ちょっと怖かったです。



しばらく歩くと、「酒船石遺跡」の看板と囲いを発見。

以下、看板より抜粋。

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酒船石遺跡


この石垣は平成4年に発見された。調査の結果、この丘は版築状に3mほど盛土された人工の丘陵で、石垣は明日香産の花崗岩を地覆石状に並べて基礎とし、その上に天理市から奈良市にかけて分布する凝灰岩質細粒砂岩の切石を積み上げて築かれていた。現在、倒壊していた石垣の一部を復元して公開している。


酒船石遺跡は、『日本書紀』斉明天皇条の「宮の東の山に石を累ねて垣とす」「石の山丘を作る」という記事に該当する遺跡である可能性が強く、その解明は、後飛鳥岡本宮など飛鳥の諸宮跡の所在地を確定する上からもきわめて重要である。


明日香村教育委員会が平成5年度からこの丘陵周辺で範囲確認調査を継続的に実施して酒船石を含めた全容の解明につとめており、石垣が数段にわたって丘陵を取り巻く状況を確認するなどの成果を上げてきている。


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囲いを覗くと、石垣の一部が。



石垣からもう少し歩くと、酒船石が見えてきました!



以下、看板より抜粋。

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この石造物は、現状では長さ5.5m、幅2.3m、厚さ約1mで花崗岩で出来ている。北側及び南側の一部は欠損しており、近世にどこかへ運びだされたものと考えられ、石割りの工具跡がのこっている。石の上面に、円や楕円の浅いくぼみを造って、これを細い溝で結んでいる。


酒をしぼる槽とも、あるいは油や薬を作るための道具ともいわれている。しかし、この石の東40mのやや高いところで、ここへ水を引くための土管や石樋がみつかっていることから庭園の施設だという説もある。


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石の上面に円、隅丸方形、楕円の窪み、それらを直線で溝が結ぶ不思議な模様。




酒造り、あるいは油や薬を作るための道具だった説などあるようですが、個人的には宇宙人との交信説を信じたいです。


 

<酒船石> 

【住所】奈良県高市郡明日香村岡

【電話】0744-54-4577

【サイト】https://asukamura.com/sightseeing/524/

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