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映画「オオカミは嘘をつく」感想


<あらすじ>

イスラエルの森の中で起きた、ある凄惨な少女暴行殺人事件。気弱で善良そうな容疑者、容疑者に復讐を企む被害者の父親、型破りな不法捜査に乗り出す粗野な刑事―。本当にこの容疑者は犯人なのか?被害者の遺族はここまでの過剰な復讐を許されるのか?刑事=正義と言えるのか?あなたの固定観念は覆り、これまでに経験したことの無い感情が沸き起る。そして、衝撃の結末が待ち受ける...。果たして本当の”悪”とは何なのか―。


2013年製作/110分/R18+/イスラエル

個人的評価:★★★★☆ 4.0

 

このジャケットの感じとあらすじを読んだら、R-18指定だし、シリアスなサスペンスホラーだと思って、覚悟して観なきゃ、と観始めてみたら、なんだかコメディ要素がちょくちょく入ってきて、あれ?こんな感じの映画なんだ、なるほどー、あ、そうか、タランティーノ絶賛だもんね、なるほどなるほど、ってなって、そのコメディ要素が笑っちゃいけない場面でのブラックユーモアで、その間の抜けた感じというか、そういうのに思わず「フッ」と笑っちゃう感じで、でも後半ハラハラしてしまう場面もあったり、伏線があちこちに張り巡らされていたり、最後の最後にこれがR-18指定の理由かぁ、のスプラッターがあったりで、肩の力は抜けないままで、最後のオチは賛否両論あるようだけど、私は単純に驚いたし、総じて面白かったな、って感想です。

森の中へ駆けていく二人の少女

とりわけオープンニング映像が素晴らしく、ここだけ本編と切り離して短編映画にしても成り立つクオリティ。


<オープニング>

かくれんぼしている、二人の少女と鬼役の少年。

赤と青のワンピースを来た二人の少女が、隠れ場所を探して森の中に駆けていく。

一方は少年に見つけてもらえたけど、もう一方は赤い靴だけを残して姿が見えない。。

隠し撮りしてSNSにアップしてしまう第三者

この映画のテーマが「本当の”悪”とは何か?」だと思うので、いろんな悪意が大小様々でてきます。そのうちの一つがこのSNSへのアップ。いろんな悪意がきっかけに、ストーリーが動いていきます。

どうかしているサイコパス親子

容疑者、被害者の親、担当刑事の三角関係が大筋ではあって、みんな常軌を逸してはいるのですが、被害者の祖父が登場してからの、この親子のどうかしている感。ヤバイ。

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