
奈良県奈良市にある「入江泰吉記念 奈良市写真美術館」。
写真家・入江泰吉の全作品(約8万点)を所蔵する、西日本最初の写真専門美術館です。
入江泰吉の没後、全作品を奈良市に寄贈されたのを機に、建築家・黒川紀章による設計で、1992年4月に開館されました。
入江泰吉(いりえ たいきち)
奈良市生まれ。1905年〜1992年
奈良大和路の風景や仏像、行事などを撮りつづけ、高い評価を受けた写真家。
黒川紀章(くろかわ きしょう)
愛知県生まれ。1934年〜2007年
社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長する都市や建築=メタボリズム建築を提案した日本の建築家。丹下健三の門下生。
代表作:中銀カプセルタワービル、国立新美術館、福井県立恐竜博物館など

新薬師寺の裏手に当たる静かな場所にあります。近くには不空院もあります。

入口がある1階にはカフェも併設されています。展示室は地下1階。
入江泰吉の作品を中心に、ゆかりのある作家や若手写真家の展示会が行われています。


仏像好きなら誰でも知っている、入江泰吉さん。
全作品を奈良市に寄贈していたとは。管理するのはやっぱり大変なんですね。
展示室を地下にして広さを確保しつつ、地上部分の景観を損なわないようにデザインされている建築も、派手さはないですが奈良の街並みに調和されていて、意図を感じます。
<入江泰吉記念 奈良市写真美術館>
【住所】奈良県奈良市高畑町600-1
【電話】0742-22-9811
【時間】9:30〜17:00
【休館日】月曜日
【入館料】一般500円、高校・大学生200円、小・中学生100円