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映画「ハッピーエンド」感想


<あらすじ>

「白いリボン」「愛、アムール」の2作連続でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した名匠ミヒャエル・ハネケが、難民が多く暮らすフランス北部の町カレーを舞台に、不倫や裏切りなどそれぞれに秘密を抱えた3世代の家族の姿を描いた人間ドラマ。


建設会社を経営し、豪華な邸宅に3世代で暮らすロラン一家。家長のジョルジュは高齢のためすでに引退し、娘のアンヌが家業を継いでいた。アンヌの弟で医者のトマには、別れた前妻との子で13歳になる娘エヴがおり、両親の離婚のために離れて暮らしていたエヴは、ある事件をきっかけにトマと一緒に暮らすためカレーの屋敷に呼び寄せられる。それぞれが秘密を抱え、互いに無関心な家族の中で、85歳のジョルジュは13歳のエヴにある秘密を打ち明けるが……。


2018年公開/107分/フランス・ドイツ・オーストリア合作

個人的評価:★★★☆☆ 3.5

 

タイトルが「ハッピーエンド」。ものすごく単純なタイトル。でも、監督がミヒャエル・ハネケです。ハッピーに終わるわけがない。むしろ不穏な空気しかない。まさに思った通りの展開で、不快な気持ちになること間違いなし!笑


この監督がSNSの持つ危うさを扱ったら、こうなった、というような場面がインサートされつつ、淡々とぞれぞれが抱える闇が暴かれていく。ああ、えぐってくるなぁと。ラストの終わり方もバッサリで「え!」と思わず声が出てしまいました。



13歳の娘エヴ

13歳の娘エヴ役のファンティーヌ・アルドゥアンの小悪魔感。かわいい。

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