ギャルリ・ミレー美術館

ミラーレ2020年1月号・体験レポート

まちなか美術館「ギャルリ・ミレー」でスケッチ体験!

世界的名画をコレクションするギャルリ・ミレー。その名画を静かで落ち着いた美術館内で、それも間近でスケッチできるイベントが人気だそうです。

そこで今月は人気イベントの魅力を探るため、ギャルリ・ミレーに初めて訪れるという方に密着取材してきました。

富山市の中央通りにあるギャルリ・ミレーは、中心市街地の賑わい創出と芸術文化の振興を目的に2012年9月に開館。「ギャルリ」はフランス語で「美術品を展示する場所」という意味、ミレー作品を展示する場所ということから「ギャルリ・ミレー」と命名されました。


ジャン=フランソワ・ミレーは、バルビゾン派を代表する19世紀のフランスの画家で、「落ち穂拾い(オルセー美術館所蔵)」「種をまく人(ボストン美術館所蔵)」が特に有名です。バルビゾン派とは、フランスの小さな村バルビゾンに画家たちが滞在し、自然主義的な風景画や農民画を写実的に描いた一派のことです。ギャルリ・ミレーでは、ミレー作品14点をはじめ、バルビゾン派を中心とした作品53点を収蔵しており、常設展ではこれらの作品を半年ごとに入れ替えて展示されています。
 

それにしても、富山の小さな美術館にレプリカではなく本物の世界的名画が、時代・テーマに沿ってコレクションされていることに驚きます。国内外の展覧会への作品の貸し出しも多く、噂を聞きつけた美術ファンが全国からいらっしゃるそうです。ギャルリ・ミレーでは常設・企画展以外に、コンサート、講演会などのイベントも定期的に開催されており、中でも名画を目の前にして模写できる「スケッチを愉しむ大人の時間」が人気です。今回はこちらを体験します。


最初に、美術館の方から常設展の作品解説を受けます。スケッチ前なので、時代や画家の生い立ちなどの話はやや控えめに、タッチや構図などの描き方を中心に解説してもらえます。一通り解説を受けたら、自分の描きたい絵を決め、美術館側が用意してくれる画板、鉛筆、消しゴム、色鉛筆を借りて、椅子に座って描き始めていきます(水は使えないので、画材は色鉛筆に限定)。制限時間は特になく自由です。中には閉館時間ギリギリまで描き続ける方も。絵画教室ではないので、上手く描くことより、絵と向き合う時間を楽しむことが大切。さっと観ただけでは気づかなかったことがスケッチすることでみえてきます。


日本ではまだまだ珍しいですが、ヨーロッパの美術館では絵の模写には比較的寛容で、このようなスケッチはよく行われているそうです。せっかく身近に名画が揃った模写OKの美術館があるわけですから、ヨーロッパの小さな美術館に通うような気分で、気軽にスケッチにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

INFORMATION

ギャルリ・ミレー

【住所】富山市中央通り2-1-20

【電話】076-423-7220

【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)

【休館日】月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(土日を除く)

【観覧料】一般300円、高大生200円、中学生以下無料

【サイト】http://www.gmillet.jp/

NOTE

【担当】

​企画、構成、取材、ライティング、デザイン。

【ミラーレとは】

月に一度、第2日曜に発行されるフリーペーパー。72,000部発行。

旧富山市エリアに北日本新聞と一緒に購読者宅に配達された。

2019年7月号から全面リニューアル。2020年6月号から休刊中。

北日本新聞は富山県の地方紙。県下普及率1位。

​【実際の冊子】

https://milarre-toyama.com/archive/202001/#page=1