富山県美術館

ミラーレ2020年4月号・体験レポート

アートをあそぶ!富山県美術館で「森村泰昌のあそぶ美術史」展を体験

現在、富山県美術館で企画展「森村泰昌のあそぶ美術史 ―ほんきであそぶとせかいはかわる― 」が開催中です。

開館以来初の大々的なコレクションを活用した企画展で、ゲストキュレーターとして美術家の森村泰昌氏を招いたことでも話題です。そこで今月は、富山県美術館に初めて訪れるという春から大学生の2人に密着取材してきました。

富山県美術館は「アートとデザインをつなぐ場」をコンセプトに、2017年8月に全面オープン。富岩運河環水公園に面した好立地にあり、晴天時には屋上の庭園から美しい立山連峰が眺望できます。ピカソやシャガールなど国内屈指の20世紀美術作品のコレクションを有し、富山県出身の詩人・美術評論家の瀧口修造コレクション、デザイン性の高い椅子約240脚やポスターを収蔵。また、国内唯一の国際公募展「世界ポスタートリエンナーレトヤマ」も有名です。


ゲストキュレーターの森村泰昌(もりむら やすまさ)氏は1951年大阪市生まれ。1985年にゴッホの自画像に扮したセルフポートレイト写真を発表後、一貫して「自画像的作品」をテーマに美術史上の名画や映画女優、偉人等に扮した作品を制作。2011年に紫綬褒章受章。キュレーターとは、どんな作品をどのように展示するかを企画・選定し、展示プランを考案する人のことです。


本展のテーマは「本気のあそび」。いわゆる一般的な展示ではなく、「普通のコレクション展示は絶対にやらない。思い切った展示を考え、見え方の発想を変える。これらの試みを〈あそび〉の三文字に込める」という森村氏の考えをもとに、富山県美術館のコレクションと森村氏のセルフポートレイト作品を、6章に分けて大胆な文脈で紹介する企画展です。


第1章「ひっくりかえす」では、普段は隠される作品の裏側に注目。作家の苦心の跡が垣間見え、想像力を掻き立てられます。第2章「いたずらも たまには ちょっと やるといい」では、座るという目的から解放させた椅子のインスタレーションを展開。第3章「みんなちがっているから おもしろい」では、様々な作家による様々な立山の絵を壁一面に集め、それぞれ違う立山を紹介します。第6章「ほんきでまねると ほんものになる」では、森村氏自身の作品を展示。初公開のミロの抽象画に扮した新作も。美術鑑賞を通して常識にとらわれないこと、視点・発想を転換する〈本気のあそび〉の面白さを教えてくれます。ぜひ会場で体感してください。


美術館1階の「Swallow Cafe」では本展とのコラボメニュー「いちご de ルネッサンス」820円(税別)が期間限定で楽しめます。仕掛けのある体験型デザートで、シェフの〈あそび〉心を感じます。「森村泰昌のあそぶ美術史」展は5月10日(日)まで。お見逃しなく!

INFORMATION

富山県美術館

【住所】富山市木場町3-20

【電話】076-431-2711

【開館時間】9:30~18:00(入館は17:30まで)

【休館日】水曜日(祝日除く)、祝日の翌日

【サイト】https://tad-toyama.jp/

NOTE

【担当】

​企画、構成、取材、ライティング、デザイン。

【ミラーレとは】

月に一度、第2日曜に発行されるフリーペーパー。72,000部発行。

旧富山市エリアに北日本新聞と一緒に購読者宅に配達された。

2019年7月号から全面リニューアル。2020年6月号から休刊中。

北日本新聞は富山県の地方紙。県下普及率1位。

​【実際の冊子】

https://milarre-toyama.com/archive/202004/#page=1